- ごおん
- I
ごおん【五陰】〔仏〕〔梵 skandha の古い訳語〕「五蘊(ゴウン)」に同じ。II
「現在の~未来に去らず/慈雲法語」
ごおん【五音】(1)「ごいん(五音)」に同じ。(2)世阿弥(ゼアミ)が用いた能の用語。 謡(ウタイ)の内容による五つの謡い方。 祝言・幽曲・恋慕・哀傷・闌曲(ランギヨク)。 また, それを記した書(二巻)。IIIごおん【呉音】日本における漢字音の一。 漢音の渡来以前に朝鮮半島経由で伝来した, 中国南方系の字音に基づくといわれる音。 「男女」を「なんにょ」と読む類。 漢音を正音と呼ぶのに対して, なまった「南の音」の意で平安中期以後呼ばれるようになったもので, 仏教関係や官職名などに広く用いられた。→ 漢音→ 唐音→ 宋音IVごおん【御恩】(1)相手を敬って, その人から受けた恩をいう語。「~は忘れません」
(2)封建時代, 主君が臣下に与える恩恵で, 特に恩地の類。 御恩地。V「恩賞をもたまはり, ~をも拝領して/太平記26」
ごおん【語音】言葉を組み立てている音。 言語音。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.